お笑いにある、「漫才」と「コント」
お笑いのネタには、代表的なものとして「漫才」と「コント」があります。
漫才とコントは、同じお笑いでも違う競技の側面も強く、漫才の日本一を決める大会として「M-1グランプリ」、コントのチャンピオンを決める大会として「キングオブコント」が有名です。
◯漫才の王者 M-1グランプリ
◯コントの王者 キングオブコント
◯ピン芸人の王者 R-1グランプリ(Rの意味は、落語 Rakugo の頭文字)
漫才とコントは、それぞれ違う競技でありながら似ている面もあり、M-1とキングオブコントの両方に出場しているコンビも少なくありません。
また、漫才とコントのどっちもできる「二刀流」の芸人のためのダブルインパクトという大会も始まり、初代チャンピオンにはニッポンの社長がなっています。
それでは、漫才とコントの違いとは、どういった点が挙げられるでしょうか。
漫才とコントの特徴と違い
漫才は本人が喋る
漫才は、基本的には二人でセンターマイクを挟み、喋りのなかでボケとツッコミなどの掛け合いによって笑わせるスタイルです。
この真ん中に置かれたマイクは、漫才の象徴でもあり、サンパチマイクと呼ばれています。
漫才を行う際の人数に関しては、多くはコンビですが、特に二人と決まっているわけではなく、四千頭身などトリオで漫才を行っている芸人さんもいます。
漫才には、本人がそのまま喋り続ける伝統的な「しゃべくり漫才」と、サンドウィッチマンのように、途中でコントっぽく役に入る「コント漫才」(最初だけ本人として喋り、「◯◯がしてみたいな」などの会話のあとで役に入り、ネタの最後に役から抜けて終える)があります。
しかし、どちらにしても、漫才はあくまで(コント漫才のように最初と最後だけの形にせよ)「本人」として喋る、というのが根底にあります。
若手のしゃべくり漫才、エバースのネタ
漫才は、本人として喋っているため、もし漫才中にお客さんの携帯電話が鳴ったりネタが飛んだりとハプニングが起こったとしても、その状態をちょっといじったりしながら、またネタに戻る、といったことがしやすいという特徴もあります。
コントは役に入る
一方、コントは、衣装や小道具を用意するなど「舞台」を整え、その役になりきって演じる、演劇のようなネタのスタイルです。
ストーリー性や着眼点、世界観、またときには男性が女性役を演じることもあるなど、高い演技力も問われます。
ハプニングに関しては、きっちりとしたコントの場合、素の部分が見えてしまったり世界観が崩れてしまうため、ハプニングをいじるなどの対応が難しい、といった縛りが出てきます。
また、漫才師は、役を演じるコントを行うことが恥ずかしいと感じる一方で、コント師は、役をまとわずに舞台に立つことが恥ずかしいと感じることもあるようです。
そういったこともあってか、ネタ中は役を演じているぶん、コント師のほうが、(素で出なければいけない)平場のトークが苦手な芸人も多い、というのもしばしば見られる現象です。
加えて、コント漫才という形によって、コント畑の人たちがM-1に挑戦し、(漫才か漫才でないか論争は起こるものの)結果を残している一方で、漫才師はなかなかコントの大会で活躍するのが難しい、といった印象があります。
こういった辺りも、漫才とコント(漫才師とコント師)の違いと言えるかもしれません。
代表的なコント師としては、東京03やバナナマン、シソンヌやロバート、ザ・マミィやロングコートダディ(ロングコートダディは漫才も行い、ダブルインパクトでは準優勝していますが、軸はコントだと思います)などが挙げられます。
個人的に好きなロングコートダディのネタ『旅人』
ちなみに、コントという言葉の語源はフランス語で「寸劇」を意味するconteとされ、特に日本では、「笑いを目的とした寸劇」のことを指します。
コントは、コンビやトリオの行うネタだけでなく、ザ・ドリフターズやビートたけし、ダウンタウンやウッチャンナンチャンなど、テレビ番組においてチームで行う場合もあります。
