炎上

ニューヨーク・屋敷の「ネジ」発言プチ炎上

記事内には、番組などの一部ネタバレが含まれている場合もあります。

ニューヨーク・屋敷の「ネジ」発言プチ炎上

「ネジ」発言の炎上

ニューヨーク・屋敷が、ネジ職人を職業差別している発言をしているかのように切り取られ、プチ炎上した騒動。実際は、幻冬者の編集者である箕輪が、『5年後の世界』という番組で社会構造を分析した際の見解を引用し、紹介しただけだった。

概要

ニューヨークの屋敷さんが、〈ネジを作る人が炎上させている〉と発言したかのように切り取られ、職業差別だとプチ炎上した騒動。

しかし、実際はこの発言は、編集者の箕輪さんが、永野さん司会の『5年後の世界』というYouTube番組で発言していた見解を、屋敷さんが引用して紹介したものです。

屋敷「もう今って、なんか例えば工場でネジ作るとか、要はなんか“これって何の意味あるんやろう?”ってわからんまま働いとる人がほとんどなんですって。だから自分で生産したものが消費者に届いて喜んどるみたいな想像ができひん状態のまま働いてる人が多い、と。産業革命以降。だから自分の人生を生きている人が少ないんですって。」

屋敷「そういう人は、すごい他人の人生に自分を投映させる方が多い。だから推し活とか、すごい推しを作って、その人が売れる様を見て、すごい喜んだり。逆にその人がスキャンダルとかで下がると、すごい悲しんだり、自分ぐらい凹むんですって。で、逆に他人の人生が落ちることで、生きてる実感を得られる人も多いから、炎上とかスキャンダルとかで売れとった人が、ちょっと落ちるみたいなんがたまらん人が増えてる、みたいな話をしとって。なるほどねぇ、みたいな。」

産業革命以降、効率化すればするほど仕事が分業性になり、一人の人が仕事の全体を把握できずに部分だけが仕事になっていったために、自分のつくったものの全体の仕上がりや、手に取った人の感動なども見えづらく、仕事によって自分が承認されているという感覚が得られなくなっている。

その例として、工場でネジをしめる仕事をしていることを挙げた他、大企業の人でも多くが「パーツ」に従事するようになっている、と箕輪さんは指摘。

そして、その結果、「自分の人生」「自分の物語」ではなく、「他人の物語」(推しであったり、他人の人生の転落に喜んだり)に自身を投影し、意識が集中しやすくなる。

逆に、自分のつくったものが、相手に届く、その全体像が見え、そこにやりがいが見出せる、という仕事なりなんなりがあれば、「他人の物語」に過度に必死になるということもない、ということでしょう。

箕輪さんが解説していた、こういった文明の歴史の大きな流れに対する視点を、屋敷さんが引用して紹介した、という文脈だったのに、まるで屋敷さんがネジ職人を職業差別した、と捉えられ、炎上してしまったようです。

引用して紹介しただけで、本人が言ったとされ、炎上するというおかしな現象に、相方の嶋佐さんも、翌週のラジオで、「人が言ってたことを引用して言ったら、お前が言ったみたいになって炎上する。もう何も言えないよね」とコメントしています。