回し・裏回しとは
回し・裏回し
番組のMCが、話をみんなに振って良さを引き出したり、番組を展開、進行すること。トークを回すこと。派生語に「裏回し」がある。裏回しは、メインのMCではなく、ひな壇芸人などが、全体の展開や意図を汲み取りながらさり気なく話を展開すること、またその役割。
概要
お笑いの世界でしばしば使われる用語の一つに「回し」という言葉があります。
回しとは、番組のMCやイベントの司会者などが、出演者に話を振ったり、展開をしながら、それぞれの良さを引き出し、盛り上げることを意味し、「あの芸人は回しが凄い」「トークを回す(転がす)」といった風に使われます。
一方、この「回し」の派生語としてお笑い界で使われる専門用語が「裏回し」です。
裏回しとは、ひな壇に位置しながら、司会者の進行をサポートし、また場を回していく縁の下の力持ちのような役割や技術のことを指します。
回しの天才と言えば、明石家さんまさんですが、さんまさん曰く、裏回しとは、「MCのメインがいてて回して、足らない所をスッと補って先に進む言葉のパスをあげるっていう。裏回しって新しい言葉やねんけど。まだここ数年やな。裏回しっていう。俺らの時代は裏回しなんて誰も(使って無かった)。」とのこと。
裏回しに長けている芸人さんは、いずれ回しをするMCとして活躍することも少なくありません。
たとえば、バナナマンの設楽さん、フットボールアワーの後藤さん、有吉さん、麒麟の川島さんなどが、裏回しの技術も評価され、後にMCでも活躍している芸人さんとして挙げられるでしょう。