さ行

サンパチマイクとは

サンパチマイクとは

サンパチマイク

漫才のときに舞台の中央に置かれるセンターマイクで、SONYから1970年に発売されたコンデンサーマイクC-38Bのこと。「サンパチ」は、この機種名に由来し、漫才の象徴でもある。

概要

ボケとツッコミで挟むようにして舞台の中央に置かれる、漫才の象徴と言っても過言ではないマイク、「サンパチマイク」。

サンパチマイクとは、SONYから1970年に発売されたコンデンサーマイクC-38Bのことです。漫才師の方が、よく「サンパチ」と言っている場面は耳にしますが、どんな意味なんだろうと思うことがあるかもしれません。「サンパチ」とは、この機種名に由来した呼び名です。

そのため、漫才で使うマイクのことを全てサンパチと呼ぶわけではなく、あくまでSONYのこの機種のみをサンパチと言います。劇場によっては、過去にヨンパチというサンパチの後継機を使うこともあったり、別のマイクを使用することもあるようです。

漫才をするマイクのことを全てサンパチ(38)と呼ぶ人も多いですが、baseよしもとの時代はヨンパチマイク(48)だったし、使ってるマイクによっては名前が変わるのでお間違えなきように。

出典 : センターマイクの高さの重要さ|前田拓也

ちなみに、サンパチ以前には、1950年代に開発されたサンナナという機種や、38Bの前には、38Aも1969年に販売されているものの、今は、このサンパチのみが生産されているようです。

発売当初から変わらないデザインで、後年にはグッドデザイン賞も受賞。マイクの高さに関して、漫才を行う際、美しいとされるバランスもあり、それは「コンビの背の低い方の顎下」に合わせるといいようです。この高さであれば、顔にかぶって表情が見えないということもないと言います。

デザインだけでなく、ひずみが少なく、客席にリアルな声を伝えることができ、広い範囲の音も拾ってくれるという性能の高さもあることから、音楽のレコーディングなども含め、長年愛される定番となったサンパチ。

このサンパチマイクは、日本で唯一、大分県の工場で製造され、ソニーグループの子会社であるソニー・太陽の社員が手作業で生産に従事、障害を持っている方々の職人技術によって造られています(参考 : ソニーの「漫才マイク」、障害者の職人技に支えられロングセラー)。

オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。

過去には、オードリーの番組で、サンパチマイクの工場を取り上げた特集も行っています。