平場とは
平場
お笑い芸人にとって、漫才やコントといったネタ以外で、表に出る場のこと。たとえばテレビのバラエティ番組や舞台のフリートークなど、アドリブ力が求められる場所を「平場」と呼ぶ。平場に「強い」芸人、「弱い」芸人といった表現をし、賞レースの優勝やネタで結果を出したあとは、平場の対応力が試される。
概要
平場とは、漫才やコントといったネタ以外の表に出る場のことを意味する、お笑い業界の専門用語です。
一般的な言葉の意味としては、平場は「平らな場所」や「競馬などで特別レースではないレース」を指しますが、芸人用語では、「番組やロケ、舞台、ラジオのフリートークなど、ネタの世界に入り込まずに勝負する場」のことを言います。
ネタはそれほど評価されなくても、アドリブや対応力が抜群で面白い、ゲストやMCとしても重宝される「平場に強い芸人」もいます。
一方で、漫才やコントの世界に入り込んでいるネタ中は面白くても、平場になるとうまく立ち回れない、いわゆる「平場に弱い芸人」もいます。
そのため、M-1グランプリなど賞レースでいい成績を残したり、ネタ番組で注目されて一気に出演機会が増えても、平場への対応に苦しむケースもあります。
特に、ある程度人間味を前面に出している「漫才師」よりも、ネタ中は役に入り込んでいる「コント師」のほうが、役を脱いで対応する必要があることもあり、平場に弱い傾向があると言われています。
この辺りについては、バナナマンの設楽さんが語っている、「コント師は二度売れなきゃいけない」という言葉が象徴的です。
漫才師は、ネタと同じようなキャラクターや人間性を出すことができ、テレビでは、本質的な人間の面白さが求められるから、そのままでも十分受け入れられます。
一方で、コントの場合は、まずネタで演じている役によって評価されたあと、もう一回個人の人間性を知られて評価される必要がある、ということが、この「二度売れる必要がある」という意味合いです。
ただ、その平場への苦手意識もあったことから、東京03などはコントのネタに集中し、今も第一線で活躍を続けています。
また、ネタの賞レースなどでそれほど結果を残すことはなくても、平場の立ち回りでテレビにとって必要不可欠な芸人になっている場合もあり、お笑いも、適材適所という面があるのでしょう。
ちなみに、平場に強くなるための方法として、東京吉本の若手芸人の父とも称されるライブ作家の山田ナビスコさんは、舞台上での平場の経験を挙げています。
舞台に上がっていくうち、平場で活きるようなニンがついてくるんです。
出典 : 「はぁ~い、田辺よ~」誰もが初対面で“売れる”と確信した、ぼる塾・田辺を見事ブレイクさせた“東京吉本”の育成術とは
舞台上で平場の経験を積んでいくことによって、その人の人間性やキャラクターを活かしたような立ち振る舞いができるということなのかもしれません。
