ボケの意味
ボケとは、漫才やトークの掛け合いのなかで、冗談、わざとの間違い、面白い動作などを放り込むことによって笑いを引き出す役割や行為のこと。ツッコミと組み合わさることで笑いが引き立つ。
ボケとツッコミ
お笑いの専門用語で、もっとも使われる言葉の一つとして「ボケ」があります。
ボケとは、漫才やトークの掛け合いのなかで、冗談を言ったり、あえて間違いを織り交ぜたりするだけでなく、話を飛躍させたり、空気からズレた発言や行動をするなど、本来の流れとは少し異なる要素を加えることによって笑いを引き出す役割や行為を意味します。
ボケは、動詞形で「ボケる」という言い方もします。
お笑いで「ボケ」は大抵、そのやり取りを成立させ、笑いを強める役割としての「ツッコミ」とともに成り立っています。
誰かがボケる、そのボケにツッコミ(関西弁で代表的なツッコミとして「なんでやねん!」)を入れる、その組み合わせによって笑いが生じる(その前段階として「フリ」も重要)という流れが代表的です。
ボケは、もともと「とぼけ」と呼ばれ、芸席で、「つっこみ、とぼけ」とそれぞれの役割が紹介されていたことから転じたという説もあります。
ボケ(とぼけ)とツッコミのルーツには、現代の上方漫才の起源とも言われる芸能の一つ、尾張万歳における二人一組の「才蔵」と「太夫」が挙げられることがあります。
尾張万歳は、現在、関西で上方漫才として広く楽しまれている漫才のルーツとされています。
基本の構成は扇子をかざして祝詞を言う太夫と、鼓を打ち合いの手を入れる才蔵の二人で構成されます。現代の漫才で言えば、太夫がボケで、才蔵がツッコミということになるでしょうか。また演目によっては才蔵が増える場合があります。
一説として、大正時代頃に、尾張万歳を学んだ関西の芸人たちによって、今日のボケとツッコミというスタイルが発展、確立されたと考えられているようです。
天然ボケ
ちなみに、わざとボケを狙ったわけでなく、自然とボケてしまっているような状態を「天然ボケ」と言います。
天然ボケは、その人本来の性格によって自然とボケのような発言や行動が出る人や、普段はそうでなくても無意識にズレたことを言ってしまう状態なども指し、省略して「天然」と言うこともあります。
出川さんや狩野英孝さん、また若いアイドルなどは、その天然っぷりから、「天然キャラ」と称されることもあります。
お笑いの世界だけでなく、普段、「天然だよね」といった形で使われることもあり、本来は、特に「いい意味」「悪い意味」ということはありません。
また、愛すべき天然キャラとして、そこにいるだけで場が和む存在という場合もありますが、一方で、ちょっと小馬鹿にしたような悪口のニュアンスで言っている人もいるかもしれません。
あるいは、自分は普通にしているだけなのに、「天然」と言われると嫌な気持ちになるという人もいるでしょう。
この辺りは、互いの関係性であったり、言い方であったりというのが大きいのではないかと思います。
