雑学

霜降り明星せいやと、言葉が入れ替わる言い間違いの「音位転換」

霜降り明星せいやと、言葉が入れ替わる言い間違いの「音位転換」

霜降り明星のせいやさんは、会話をしているときによく「言葉が入れ替わる」言い間違いがあるそうです。

以前、霜降り明星のラジオ『霜降り明星のオールナイトニッポン』で、女優の土屋つちや太鳳たおさんの性格がいいというトーク中に、「つちお」と言い間違えたことがあり、また、その前も、向井理むかいおさむさんを「むさいおかむ」、広瀬香美ひろせこうみさんを「こうせひろみ」と間違えたことがあるというせいやさん。

こんな風に、言葉が入れ替わって発音してしまう現象は、せいやさん曰く、よくあることらしく、他にも、「狭い通路」と言おうとして「つまいせいろ」と言ったり、「削りカス」のことを「かずりけす」と言ってしまうなど、言い間違いは人の名前に限らないようです。

この不思議な現象は、「音位おんい転換」と呼ばれ、語を構成する言葉が入れ替わるということを指し、英語では、「メタセシス」と言います。

音位転換は、主に子供の頃に見られ、日本語だけでなく色々な言語で生じ、原因としては、発音上言いやすい言い方に引っ張られたり、別の既存の意味に引っ張られるなどの他、原因不明の場合もあります。

子供に多い例としては、たとえば「トウモロコシ」を「トウモコロシ」、「オタマジャクシ」を「オジャマタクシ」、「ジャガイモ」を「ガジャイモ」と言い換えてしまっていることなどがあります。

個人的な体感で子供の頃を思い返してみると、ジャガイモの場合で言えば、見た目が「ガジャイモ」っぽいので、その物のイメージにとらわれて使ってしまう、ということもあったかもしれません。

大人でも、「雰囲気ふんいき」を「ふいんき」と言ってしまう事例もありますし、せいやさんを見ていても、必ずしも、大人になったら自然となくなるというものではないようです。

せいやさんは、この音位転換が生じるタイミングについて、トークのオチに意識が向き、フリの段階など、あまり頭を使っていないときに無意識に出てしまうことが多いそうです。

恐らく、意識がしっかりしているときよりも、疲れていたりぼうっとしているときに、言いやすい発音や既存の別の意味、イメージなどにうっかり引っ張られて言葉が入れ替わるのでしょう。

ちなみに、お笑い芸人だと、ラランドのニシダさんも、音位転換の言い間違いをしていることがときどきあります。

有名なものでは、YouTubeの『パワポできないニシダ』の回で、画像のコピーの話の際、「おっぱいコピーしてよ」を、「おっピーコぱいしてよ」と言い間違える、ということもありました。

ララチューン「おっピーコぱいしてよ」【ラランド切り抜き】