霜降り明星せいやの記憶力
霜降り明星のせいやさんは、お笑いの技術やモノマネもさることながら、記憶力が凄い、ということでも有名です。
見取り図の盛山さんが、以前、せいやさんが楽屋で『笑っていいとも!』のグランドフィナーレの内容の一部を完璧に再現したというエピソードを語り、その記憶力を絶賛。しかも、覚えようとして観ていたわけではなく、たまたま一度観たことを再現していたようです。
このいいとものグランドフィナーレの再現は、霜降り明星のラジオでもときどき披露されています。
相方の粗品さんも、せいやさんの凄いところの一つとして記憶力がいいことを挙げ、「頭の中に残っている映像を臨場感たっぷりにしゃべる。芸人としての特殊能力」と、その記憶力が芸人のトークとしても活かされていると指摘しています。
映像記憶が鮮明で、好きなもの、興味のあるものに限るようですが、エピソードや一度観ただけのアニメのシーンなども、よく覚えているというせいやさん。
せいやさんの記憶力が発揮されている芸には、YouTubeで行われた、競馬のレース再現もあります。
粗品安田記念52万賭け!!せいやがレース完全再現【霜降り明星】
実況も含めたこの再現力は、確かに記憶力の凄さを物語っています。
また、せいやさんの記憶力を象徴するエピソードとして、「赤ん坊の頃の記憶」も、相当古いものが残っているようです。
今も残っているもっとも古い記憶というと、いつ頃になるのでしょうか。
小学校の低学年、幼稚園時代、二歳、一歳、もっと前の記憶が残っている、という人もいるかもしれません。
せいやさんは、一番古い記憶として、生後二ヶ月の頃の記憶が今も残っているそうです。
まだハイハイもできないような年齢で、目の前には、黄色と紫のタオルがあり、周囲には、「がんばれがんばれ」といった声。タオルから漂う、自分のヨダレのような匂い。
このタオルのことを、当時のせいやさんは、大きな水のような海に近い感覚で捉えていたようです。
その記憶が真実かどうか確認しようと、母親に尋ね、アルバムを眺めてみたら、全く同じタオルと、生後二ヶ月の自分の写真を発見。
写真を見る前から、そういう光景が記憶にあったと言います。その他にも、0歳から1歳くらいの記憶が映像として残っているそうです。
ちなみに、幼い頃の記憶は一般的には残りづらく、平均値は3、5歳。国によっても、「最初の記憶」が現れる年齢は違うそうです。
幼児期健忘が始まる年齢には個人差があり、「2歳ごろの記憶を持っている」という人もいれば、「7歳以前のことをほとんど覚えていない」という場合も。平均値は3.5歳であるとされており、国によっても「最初の記憶」が発現する年齢に異なる傾向があることがわかっています。
コーネル大学の心理学者チー・ワング氏が中国とアメリカの大学生から何百もの幼少期の記憶体験を集めた結果、アメリカ人の記憶は中国人より長く克明で、著しく主観的だったそうですが、中国人の記憶は簡潔で事実的な傾向があったとのこと。
(中略)
ワング氏によると中国では幼少期の記憶が重要視されないそうですが、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は過去を重要視する文化を持っており、多くのマオリ族が平均して2.5歳ごろからの記憶を話すことができたとのこと。