モグドン【ロングコートダディ】
モグドン
お笑いコンビのロングコートダディがキングオブコント(2025)で披露したネタに出てきた、兎扮するキャラクターの名前。会話の際、否定から入る癖のある地底人。普段もすぐ否定しがちな兎がモデル。
概要
モグドンは、ロングコートダディが優勝した、2025年開催のキングオブコントの決勝のネタで、兎さんが演じたキャラクターです。
このネタは、会話の際に否定から入る地底人のモグドン(兎)と、少年(堂前)の交流を描き、ネタが進むにつれて、見ている側も、否定が気になるなという思いが高まっていった辺りで、少年がモグドンを一緒に学校には連れていけない理由として、「否定から入る」という点を挙げます。
会話で否定から入る心理について、少年は、お母さんが言っていたこととして、「自信のなさの表れ」が原因だと指摘します。
自信はないのにプライドは高いから、「いや」「でも」と、反射的に否定から入る、というリアルな指摘と、地底人モグドンというファンタジーな世界観のギャップが絶妙なネタです。
地底人だから閉鎖的な環境のために否定的になるのではないかという少年の分析や、モグドンが蝶々を怖がるという描写で「可愛い」というキャラを見ている側にもいったん思い出させる流れ、また、おそらく即座に閉じることを音で強調するためのモグドンが使った折りたたみ式のガラケーなど、細部までこだわりが見られます。
モグドンという名前は、動物のもぐらに由来するのか、見た目は、茶色くもふもふした可愛らしい雰囲気です。
このモグドンの見た目に関しては、ロングコートダディのライブの際はもう少し生々しい人間感の残った外観だった一方、キングオブコントではだいぶふっくらしたキャラクター感のある可愛い着ぐるみになっています。
特に頭や体の丸みに相当な違いが見られ、ライブのときのバージョンでは、体はもはやほぼ茶色い服を着た兎さんそのものです。
堂前さんは、インタビューで、キングオブコントでのモグドンの発注にあたって、「頭の部分をちょっと高くしてほしい」とお願いしたと語っています。モグドンは頭が大きく脳がしっかりし、賢さゆえにああいった立ち回りができたり、「格好悪い姿を見せたくない」という考えが働く、といった裏設定があったようです。
ちなみに、空気階段の鈴木もぐらさんが、ラジオでキングオブコントの感想を語っていたのですが、否定ばっかりしている「もぐら」なので、「もしかしてあれは俺じゃないか」と不安になったそうです(実際は堂前さんが兎さん自身をモデルにして創作)。

