ワーキャー
芸人に対し、顔やコンビ仲など、お笑い以外の部分が理由で好きになり、「ワーキャー」と騒ぐようなファンのこと。
概要
お笑いの分野で主に言われる言葉に、「ワーキャー」という表現があります。
ワーキャーとは、その言葉の通り、芸人さんの顔などが理由で好きになり、ワーキャーと騒ぐファンのことを意味します。
このワーキャーファンのために芸人が駄目になる、といった批判的な見方もあり、「ワーキャー」や「ワーキャー芸人」などの言い方には蔑称のニュアンスが込められています。
こういったファンに関しては、芸人さんのラジオやYouTubeなどで揶揄の対象として触れられることもあります。
令和ロマンのくるまさんは、「ワーキャーファンとは、(顔ファンやコンビ仲が好きなど)お笑い以外の部分で芸人を好きになるファンを揶揄した言い方」と、その言葉の意味合いについて解説します。
ただ、くるまさん曰く、かつてのワーキャーファンは、その存在がテレビや金銭的な収入に繋がらない上に、そういったファンがいることから芸人自身もモテていると勘違いし、ファンに手を出すなど沈んでいってしまう芸人が多数いた。
だから、「ワーキャーが芸人を殺す」存在になっていた。
一方、今は芸人の仕事の幅も多岐に渡り、ワーキャーファンのファン活動も、売上として芸人の生活に還元されている。
そのため、むしろそういったファンの存在に「活かされている」し、そのことは芸人側も分かっているからこそ、本気で思っているわけでもなく軽い気持ちでいじってしまう、と指摘しています。
その他、別角度の意見として、バカリズムさんは、「勝手な思い込み」と前置きした上で、「出待ちのすごい多いような人はあまり面白くない」「(芸人には面白いと思われる必要はあるが)ライブなどでワーキャーされていない人のほうが長生きしている」と語っています。
また、霜降り明星の粗品さんも、ワーキャーファン的な存在に厳しい意見を持っている芸人の一人です。
この辺りは、ある程度人気が出れば、ネタ以外の面が好きなファンも出てくるのは仕方がなく、魅力というのは複合的でもあり、そういったファンの気持ちが売上として生活を支えている面もある一方で、そういうファン層を積極的に狙いに行ったり、満足したり、そこに向かって色々と動くようなら、それが芸人としての表現性を落とすことに繋がりうる、ということも言えるのかもしれません。
