雑学

芸人の緊張や不安の解消方法

芸人の緊張や不安の解消方法

テレビ東京の『あちこちオードリー』では、「心の処方箋」として、ゲストの芸人さんやタレントさんなど、様々な芸能人や有名人が、自分の緊張や不安をほぐす方法、メンタルを維持する習慣などを紹介するコーナーがあります。

以下は、その心の処方箋のコーナーから、出演者の芸人さんが語るメンタル面を安定させる方法を紹介したいと思います。

タイムスリップ イワクラ(蛙亭)

蛙亭かえるていは、吉本所属の男女コンビで、コンビ結成は2011年。ツッコミで男性の中野さんと、ボケで女性のイワクラさんのコンビで、共にNSC(大阪校34期生)出身です。

蛙亭のイワクラさんが、リラックスして収録に挑む方法として紹介したのが、「タイムスリップ」です。

収録前などに、自分で、「未来からタイムスリップしてきた」と錯覚させるように演技をし、自分は未来から今に来た、このタイムスリップによって、もう一度やり直せる、という感覚になり、心が軽くなると言います。

日常でもタイムスリップは効果的で、たとえば、ラーメンの前で、「ラーメンのある時代か」と思うことで、ラーメンに感謝できるようになるそうです。

ギャンブル 山添(相席スタート)

相席スタートは、吉本所属の男女コンビで、コンビ結成は、2013年。ボケ担当が、女性のケイさんで、ツッコミ担当が、男性の山添さんです。ネタ作りは山添さんが行なっています。

山添さんは、クズ芸人やサイコパスなキャラで人気となっていますが、その山添さんの心の処方箋が、ギャンブルです。

パチンコを打っていると、無になって頭が整理されるので、番組のアンケートも、パチンコを打ちながら書いているそうです。

また、ギャンブルと言うと、お金が減っていくだけでマイナスの影響しかないと思われがちですが、ギャンブルによって喜怒哀楽色々な経験をさせてもらったので、お金が減っているだけではない、と山添さんは言います。

幼い子供 礼二(中川家)

中川家といえば、初代M−1チャンピオンでもある、礼二さんと剛さんの兄弟漫才コンビです。

弟の礼二さんが、『あちこちオードリー』に出演した際に語っていた、心のリラックス法が、仕事から帰ってきて、無邪気な子供の様子を見ていること。

疲れて家に帰ると、幼い息子が裸になって駆け回っている。そんな光景を見ていると、色々と考えることが、どうでもええわ、気楽にやろう、となっていくと言います。

春日さんも、我が子が、最近アンパンマンを覚え、しかし、アンパンマンとは言えずに、「マン」と呼び、丸いものはなんでも「マン」と呼んでいる様子を見ると、今日スベったこともどうでもいいや、と思えてくるそうです。

劇場の仕事 剛(中川家)

一方、中川家の兄の剛さんは、劇場の仕事が心の処方箋になっていると言います。

舞台だと、中川家の漫才はアドリブも多く、10分、15分のあいだ、好きに喋っていられるので、なんなら仕事とも思っていないくらいにリラックスできるそうです。

これは、相方で兄の礼二さんが上手に受け止めてくれるという兄弟漫才ならではの感覚もあるのかもしれません。

おじさんの話 高橋ひかる

芸人ではありませんが、女優、タレントの高橋ひかるさんは、ラジオ好き、特にオードリー好きのリトルトゥースとしても有名です。

その高橋ひかるさんが、仕事の移動中にほっと一息つく心の整え方が、「おじさん」の話を聞くこと。

おじさんというのは、親戚の叔父ではなく、いわゆるオジサン。芸人さんのラジオや、岡田斗司夫さんのジブリ解説なども聞いているそうです。

寝る前に、Netflixなどで映画やドラマを見ると、悲しくなって、そのまま宇宙の果てを考えてしまうと話すひかるさん。でも、オジサンの話を聞いていると、「なんやねん、この話(笑)」と思いながらも、心はリラックスされるそうです。

これはオジサンだけでなく、オバサンも、そうかもしれません。

よい意味で、現実的で身近な話をしてくれるので、心がふわっとどこかへ行って悲しくなっていくのを防ぐ効果があるのでしょう。