NSCとは
NSC
お笑い事務所の吉本興業が新人タレントを育成する目的で創設した養成所の通称。NSCは、New Star Creationの略称。
概要
お笑い芸人さんたちの会話のなかで、NSCという言葉を耳にする機会も少なくありません。
NSCとは、吉本興業が、タレント育成の学校として1982年に創設したお笑い養成所の通称で、New Star Creation(正式名称は吉本総合芸能学院)の略です。
NSCの入学資格は中学校卒業(あるいは卒業見込)以上で、在学期間は基本的に1年間となっています。
NSC大阪校の第1期生としてダウンタウンを輩出している他、多くのお笑いスターを生んでいます。
吉本の養成所の起源としては、戦前の1939年頃に漫才作家の秋田実(吉本文芸部所属)を校長として新設した「漫才道場」があります。
ただし、漫才道場は、1941年に秋田が新興キネマ演芸部に移ったことが理由で閉鎖になります。
また、戦後の1959年、吉本新喜劇の前身「吉本ヴァラエティ」が発足、研究生を募集し、岡八郎や藤井信子といったスターを輩出しています。
そして、1980年頃の漫才ブームをきっかけとして、新しいセンスを育てるために開校されたのが、吉本の養成所NSCでした。
開校当時は、なんばグランド花月がまだボウリング場だった頃で、1階のゲームセンターの一角を教室として板で囲って養成所としていたそうです。入学金は3万円、月謝は1万円でした。
大阪校1期生からは、ダウンタウン、トミーズ、ハイヒールなどが誕生します。
NSCの大阪校出身者だけでも数えきれないほどの錚々たるメンバーを輩出し、東京校からも多くの有名な芸人たちが育っています。
一方で、NSCに通っていない吉本芸人も存在し、たとえば、千鳥、ミルクボーイ、パンクブーブー、NON STYLE、霜降り明星など、M-1チャンピオンやテレビで大活躍しているスターもいます。