エピソード

空気階段水川かたまりの大学中退の理由

空気階段水川かたまりの大学中退の理由

コント職人としてキングオブコントの王者でもある、お笑いコンビ空気階段の水川かたまりさん。

かたまりさんは、高学歴芸人の一人で、岡山県の岡山城東高等学校普通科国際教養学類卒業。この高校は、県内トップクラスの進学校で、有名大学に数多く輩出しています。高校時代には、夏休みにバンクーバーへの留学経験もあり、高校卒業後、慶応大学法学部政治学科に入学します。

もともと、水川家の母親が教育ママで、観る番組も決められているほど。全く問題なさそうな『金八先生』も、「偽善」という理由から禁止だったそうです。

しかし、勉強ができ、せっかく入学した慶応大学を、かたまりさんは、わずか二ヶ月ほどで中退します。

大学中退の理由としては、友達ができない、馴染めない、というのが大きかったようで、特に象徴的なこととして、「じゃがいも星人」事件があります。

決して暗い性格ではなく、割と根明のタイプだったかたまりさんは、大学に入り、新歓コンパに参加します。

かたまりさんが、地元の方言である岡山弁(語尾に「じゃが」が使われる)全開で話していると、内部進学のボンボンの慶応ボーイに、「お前ちょっと来い」と声を掛けられます。

かたまりさんが、「なに?」と尋ねると、「じゃがじゃが」言っていることに対し、その慶応ボーイたちが、「お前はじゃがいも星人なのか」と言い放ち、周りの女子も笑ったそうです。

そのとき、かたまりさんは、「僕は、じゃがいも星人ではないです」としか答えられず、この「じゃがいも星人」事件がきっかけで、何もかもが嫌になったかたまりさんは、まもなく大学を中退し、中退後は一年ほどニートとして生活します。

その後、かたまりさんは、20歳のときに吉本の養成所のNSC東京校に入学します。両親も、特に反対はしなかったようです

大学がほんとにつまらなくて、3カ月くらい通って辞めました。それから1年半はゲームやったりラジオ聴いたりして引きこもって、20歳のときにNSCに入りました。両親は「好きなことやれ」って感じだったので、特に反対はされず、NSCの入学金も払ってくれましたね。父も大阪芸大中退で、僕が生まれるまで働いてなくて借金600万円くらいあったらしい人だし、母も高校中退なので。

出典 : 【インタビュー】借金600万円のネクストブレーク芸人・空気階段の“クズっぷり”

のちに空気階段を組むことになる鈴木もぐらさんとは、出会い自体はNSCですが、在学中は、それぞれ別のコンビを組み、卒業間際で二人とも解散します。

NSC卒業後、もぐらさんからかたまりさんに連絡があり、ベローチェで、「俺とお前が組んだら絶対化学反応が起きるから」と声をかけ、2012年、空気階段が結成。2021年のキングオブコントで、見事優勝を果たします。

空気階段が、一回目のネタで歴代最高得点を叩き出したあとに、「生まれてきた意味がありますね……」と言った水川かたまりさんのコメントは、名言として話題になりました。

空気階段「火事」【キングオブコント2021 決勝披露ネタ】