雑学

ジョックロックの福本ツッコミ

ジョックロックの福本ツッコミ

2024年のM-1グランプリの際、もっともダークホース的な存在として名前の挙がっていたコンビが、それまでほとんど無名だったジョックロックです。

ジョックロックは、結成わずか二年半で決勝進出。ロン毛に髭、長身の風貌で大阪出身のツッコミの福本ユウショウさんと、リーゼントが印象的な大分出身のボケのゆうじろーさんによる、NSCの期も、年齢も、だいぶ離れた歳の差(11歳差)コンビです。

コンビ名の由来は、高校野球の智弁和歌山の応援曲「ジョックロック」にあるものの、ジョックロックは二人ともサッカー部出身で、特に野球ファンでもなく(福本さんは野球漫画には詳しい)、なんとなく語呂がよかったからつけたそうです。

>>【交換日記】野球と共に生きるジョックロックとバッテリィズ【バッテリィズ 寺家×ジョックロック 福本ユウショウ】

また、福本さんは、熱烈なラジオリスナーで、今でも、売れていない芸人さんのラジオまで細かく聴いているようです。

学生時代はハガキ職人でもあり、ラジオネームは、ミッドナイトクイーン。ママタルトの檜原さんとは、その頃のハガキ職人仲間として当時から交流があり、芸人としては福本さんのほうが後輩ですが、ハガキ職人としては先輩に当たります。

ジョックロックのネタの特徴は、なんといっても福本さんのツッコミにあります。

ゆうじろーさんのボケに、福本さんが体をひねって二段階でツッコミを入れる、というスタイルで、二段階のうち、一度目と二度目が微妙に角度や強度を変えたフレーズのため、二度笑えるような構造になっています。

このツッコミの名前は、特に決まってはいないものの、「大声ひねりツッコミ」や「福本ツッコミ」などとも言われています。

真空ジェシカのラジオにジョックロックがゲスト出演した際には、このツッコミの名前が何かという話題になり、体操の新技の名前のように「福本」はどうか、といった話にもなっています。

このツッコミは、もともとは、前を向いて普通の姿勢でツッコミをしていたものの、長台詞のツッコミでじっとした姿勢が耐えきれなくなり、楽な姿勢を探していたら生まれた「ひねり」だったようです。

コンビの結成にあたっては、お互いピン芸人として活動していた際、すでに福本さんのなかでネタがあり、そのネタありきで相方を探し、友人で同期のナナの大二さんの紹介によって出会ったのが、ゆうじろーさんでした。

ちなみに、個人的には、冒頭のつかみで、ゆうじろーさんがずれた認識を言って、福本さんが腑に落ちない雰囲気で顔をかしげるという仕草が、じわっときます。