こするとは
こする
エピソードトークなどについて、お客さんに披露する前に、楽屋などで芸人相手に試し、ウケ具合を確認したり、トークを練り上げること。また、同じエピソードやネタなどを色々な現場で繰り返し使うことを意味する。
概要
お笑いの世界において、「こする」という表現を芸人さんがときおり使っていることがあります。
こするとは、エピソードトークなどについて、お客さんに披露する前に、楽屋などで芸人相手に試し、ウケ具合を確認したり、トークを練り上げること。また、同じエピソードやネタなどを色々な現場で繰り返し使うことを意味します。
基本的には、このこするという表現は、エピソードトークの際に使っていることが多い印象を受け、楽屋で披露して調整したり、同じ話をあちこちで何度も行なっている場合などに、「こすっている」などと称されますが、トークだけでなく、場合によっては、ネタやギャグなどに関しても、こすると表現することがあるようです。
漢字で書くと、「擦る」と表記され、本来は、「物に押し当てたまま繰り返し動かす」といった意味ですが、このニュアンスに由来し、お笑いでも、同じ話を繰り返す、といった意味合いで使われるようになります。
一体いつ頃から、誰が言い出したかといったことは定かではないようです。
ただ、2010年のYahoo知恵袋に、「ダウンタウンの浜ちゃんや千原ジュニアが、“擦る”という言い回しをしていました。話しを擦るとか、何度も擦るとか。これって芸人の中で最近はやってるのでしょうか? それとも昔からあった言い回しなのでしょうか?」という質問があり、結構前からお笑いの業界では使われていたことが窺えます。
また、ネットスラングとしても、「擦る」は、繰り返し行われる様を意味する言葉として広がっています。
良い意味か悪い意味かというのは、そのときの文脈などによって異なり、延々繰り返しても平気なくらい好きなものというニュアンスのときもあれば、このネタがあちこちで使われすぎて(擦られすぎて)飽きたというニュアンスの場合もあり、どちらの状況でも使われることがあります。