大会近いもんな
サツマカワRPGが、2022年のR-1グランプリのネタで、キーワードとなったフレーズ。男子生徒が女子生徒に告白するも、大会が近いことを理由に色々と拒否される、というネタ。
概要
サツマカワRPGさんは、ケイダッシュステージ所属、1991年生まれで甲府市出身のピン芸人です。
サツマカワさんは、基本的にはピン芸人ですが、大会に出場するために、Yes!アキトさん、どんぐりたけしさんとの三人組トリオや、漫才コンビを組んで活動することもあります。
本名が薩川凛と言い、当初は、クレヨンしんちゃんの映画に出てくるコマンドが由来の「ABBAAB→→←ん」という芸名で活動し、その後、サツマカワRPGに改名されます。
この「RPG」は、好きなゲームの『スーパーマリオRPG』に由来します。
そのサツマカワさんが、2022年のR-1グランプリ決勝で披露した「放課後」というネタ中に頻出するボケのキーワードが、「大会近いもんな」です。
サツマカワRPG「放課後」
男子生徒が、女子生徒に告白するも、大会が近いことを理由に色々と拒否される、というネタで、それは大会が近くても関係ないでしょ、というものまで大会が近いことを理由にするというシュールな設定です。
たとえば、佐藤健が告白してきたらどうする、と言っても、大会が近いから断る。お母さんと親友が崖から落ちそうになっている、どっちを助けるか、という質問にも、大会が近いから、どっちか助けている暇があったら練習をしたいと言う。
このとき、男子生徒を演じるサツマカワさんの「そっか、大会近いもんな」の声が、ずっと一定のトーンで、しかも、どんなに破天荒な回答でも、一旦納得する、というのが絶妙にクセになります。
どこかで聞いたことがあるような、「そっか、大会近いもんな」という何気ない台詞を、ここまで面白く発展させるという着眼点。
サンドウィッチマンも、大会後のラジオで、「面白かった。あの言葉を繰り返すことで、あんなに面白くなるんだ」と絶賛しています。
伊達はさらに「サツマカワRPG、あいつ面白かったよな」と称賛すると、富澤も「面白かったよ。『大会近いもんな』って」と同調。「凄いよね。あの言葉学生の頃よく聞いてたけど、繰り返すことであんなに面白くなるんだっていうのがね」と続けると、伊達は「それも芸だよね。やっぱりね。なんか聞いてて面白かったな。3回ぐらい見たかな。サツマカワRPGのネタ3回見るとは思わなかった。大体一緒に仕事してるけど、『おっす、おっす』とかいうやつじゃんね。そういうことじゃなく、話芸でっていうか。素晴らしいと思いますけど」としみじみと話した。
このネタを披露したときのR-1グランプリの結果は、459点で5位。5人の審査員のうち、採点で高得点をつけたのは野田クリスタルさんの96点でした。