堂前「ヤッホイのネタは“ケッショナイズ”が必要」
相変わらず多種多様な面白さが体感できるキングオブコント。その2026年大会のなかで、前年モグドンのネタで優勝し、初の審査員として、厳しくも愛と笑いのあるコメントをしていたロングコートダディの堂前さん。
そんな堂前さんの残した印象的なフレーズが、「ケッショナイズ」です。
ケッショナイズとは、決勝ナイズ、すなわち、準決勝までのコアなお笑いファン向けではなく、ネタの芯は崩さないまま、全国中継される決勝戦のような舞台に合わせた形を探る、ということを意味した堂前さんの造語です。
堂前「ほんとに、いろんなコントが今いっぱい出てきて、教科書もあるような感じのコントもあるなかで、新しいやつでこれだけ笑いをとってるのはほんとにすごいと思いますね。ただちょっと乱暴なとこもあったのかなと。そこが準決勝とか、コアなお客さんは笑ってくれるんですけど、もうちょっと決勝にも向けてというか、ケッショナイズみたいな……ケッショナイズをやっていけばイイトオモイマース。」
キングオブコント(2026)
と、最後は笑いも交えてのコメント。
これはヤッホイの二本目で披露された、寿司屋の修行のネタの際のコメントで、ヤッホイは一本目もシュールな「チャーシュー12倍」が耳に残るネタでしたが、二本目はさらに真っ直ぐ独自の世界全開。
コントの教科書的なものとは違う新しい形でこれだけ笑いを取っているのはすごいものの、ただ、乱暴に見える点もあったので、あとはケッショナイズすれば、というのが、堂前さんの指摘です。
その意味もよくわかるし、面白い指摘だなと思いつつ、ただ一方で、ケッショナイズ自体相当繊細に行わないと、色々と角が取れて普通の感じになってしまう難しさもあるように思います。
キングオブコントの審査でときどき、「もっとぶっ飛んだのが観たかった」「もっと気持ち悪いのが観たかった」といったコメントをする審査員もいます。
でも、それはそれである種ケッショナイズの賜物というか、より大衆的に観られることを考慮した結果、ぶっ飛んだネタを選ばなかった、ぶっ飛んだ言い回しや表現を調整した、ということなのかもしれず、この辺の匙加減がほんとうに難しいなと思います。
あくまで「自分たちの良さを崩さないケッショナイズ」とは何か、というテーマでのトークも聞いてみたいような気がします。
