幼なじみ・同級生コンビの心地よさ
お笑いコンビの結成パターンには、大きく分けて二つのタイプがあります。
一つは養成所で出会ってコンビを組むケース。一人で養成所に入り、そこで初めて相方と出会う。あるいは解散を経験した後、別の芸人と新たにコンビを結成する。こうした場合、二人の関係は「仕事のパートナー」としてスタートし、共に夢を追いかけていくことになります。
もう一つは、昔からの同級生や幼なじみでコンビを組むケース。出身地が同じで学生時代からの友人関係から始まり、一緒に養成所に入ったり、芸人を目指したりする。こちらは仕事とプライベート、両方のつながりが深く根付いています。
もちろん養成所やお笑いの道を歩み始めたあとで出会ったコンビでもコンビ仲の良さが伝わってくる人たちはいます。
でも、地元の同級生コンビには、たとえプロになってからプライベートの要素が減ったりコンビ仲がめちゃくちゃいいというわけではなかったとしても、どこか根底に「地元の友達」としての空気感がずっと流れ続けているように感じます。
この空気感には独特の心地よさがあり、特にラジオやYouTubeなど、「二人だけの世界」が自由に保たれている空間での同級生コンビの番組を視聴していると、まるで昔なじみの面白い友達とファミレスで喋っているところに、自分もたまたま混ざっているというような感覚になります。
幼なじみ、同級生コンビ
幼なじみや同級生だったお笑いコンビで、二人の掛け合いや空気感がいいなと思うのは、たとえば次のようなコンビです。
∙ さまぁ〜ず(高校の同級生)
∙ おぎやはぎ(高校の同級生)
∙ チュートリアル(幼稚園からの幼なじみ)
∙ 千鳥(高校の同級生)
∙ ダイアン(中学の同級生)
∙ オードリー(中学、高校の同級生)
∙ ウエストランド(中学、高校の同級生)
∙ マユリカ(幼稚園からの幼なじみ)
∙ 三四郎(中学、高校の同級生)
∙ きしたかの(中学の同級生)
さまぁ〜ずやオードリーのような中学や高校の同級生だったコンビもいれば、もっと古くからの付き合いで、チュートリアルやマユリカのように幼稚園から一緒の根っからの幼なじみというコンビもいます。
幼なじみや同級生のコンビの魅力は、まず子供の頃からの友達としての空気感が大なり小なり残っていること。それから当時のエピソードが自然に飛び出してくることなどが挙げられます。
特に平場で、漫才のようなネタ中の職人的なうまさとは違った、地元の友達ならではの息の合ったやり取りが見られ、その何気なさが、「子供の頃の友達の延長線上」にあるものとして、なんとなく身近で心地よく感じられるのかもしれません。
考えてみれば、近所の幼なじみや同級生で一緒にプロになり、トップクラスになれるジャンルというのは珍しく、当人の資質だけでなく、それほど「間合い」が大事ということなのでしょう。
